好きなもの

亡くなったのが2004年なのでもう15年以上も前になる。とうにその人の享年は越していて、生きてたらどんな風に今をみつめていたのかな、とふと思うことはある。特に4月は。

一番はじめに買った著書が『少年たちの終わらない夜』、高校1年か2年のころ。それ以来ずっと、本屋で知らないタイトルが出ていれば買った。地方の高校生に単行本で本を買うことはかなり負担だったけれど、好きな著者の本は文庫で買えない、みたいな妙な意地はあった。多分、著書はほぼすべて単行本で本棚の一番奥に並んでいる、はず。

その著者を好きと言ってくれたのは、シンガーソングライター篠原美也子さん。

好きな人が好きなものを好きになるってまああるとは思うけど、好きなものを好きな人も好きって言うのはなんというか自己肯定的な…良い感性してんな俺みたいな。(文章がゲシュタルト崩壊してるな)

篠原さんが好きって書いてくれて嬉しい。

その著者の名前は鷺沢萠。
4月11日は葉桜忌。